GPSで使用している座標系は地球の重力の中心を原点としたWGS−84測地系(World Geodetic System 1984)であるが、日本で使用されているのは東京データムという異なった座標系である。したがってGPSで求めた位置を地図にプロットすると、東京付近で実際の位置より約500m北西にずれてしまう。カーナビではこの換算を受信機のプログラムで行っているが、航空用のGPSに各国の座標系への変換機能はないので、GPSを国内で使用するには航空用地図や空港の位置をWGS−84に変換する必要がある。米国・カナダでは1992年にすでにWGS−84への移行が終了しているが、日本では今のところ1998年からの移行が計画されている。(ICAOでは1998年までにWGS−84を適用することで各国の承認を得ている)